こんにちは、FIRE父さんです。
NISAの話題が盛り上がってきましたね。
今回は、最強のNISA攻略法「DIE with NISA」について解説します。
FIRE父さんの座右の銘は「DIE WITH ZERO(金を残して死ぬは下)」ですが、本気で実践するとかえって自分を追い詰めることになりそうですから断念しました。
そのかわりに「DIE WITH ZERO」の精神を生かしながら人生を満喫できるライフスタイルを模索した結果、たどり着いたのが今回紹介する「DIE with NISA」です。
「DIE with NISA」は最強のNISA攻略法であると同時に、人生を謳歌するための新たなライフスタイルでもあります。
「DIE with NISA」戦略は、
- 新NISAでこれから資産形成を始める方
- 余裕資金が十分にある40代から60代の方
- 子供や孫に巨額の富を築いて欲しい方
などに適していますが、それ以外の方でも参考になる考え方が含まれています。
それでは、さっそく始めましょう。
知っておくべき「NISAのルール」
2024年1月からはじまる新NISAは、とてもシンプルな制度に変わりました。
制度の説明は省略しますが、知っておくべきポイントは次のとおりです。
- 生涯投資枠があり、投資できるのは「取得価格」合計が1,800万円まで
- NISA口座で保有する「時価評価額」の上限はない
- 非課税保有期間が無期限だから、売却しなければ死ぬまで非課税で運用できる
- 本人が死亡しても「死亡時点の評価額」までは非課税
新NISA制度はシンプルですから、新NISAを最も有利に活用する方法を簡単に導き出すことができます。
投資商品を購入したら
売却せずにできるだけ長期間保有し続ける
これだけです。
さすがに本人が死亡したらそれ以降は非課税になりませんから、実質的な非課税保有期間は本人が生きている限りです。
その後は、相続人が自身の生涯投資枠の範囲内で非課税投資を続けるかどうか判断することになるでしょう。
「複利の力」で超長期投資によって巨額の富を築けるかも
新NISAをフル活用したら、最大どれくらいまで資産を増やすことができるでしょうか?
究極のNISA攻略法は、18歳から22歳の5年間で1,800万円満額投資することです。
この究極のNISA攻略法を実践する者を仮に「NISA令嬢」と呼びましょう。
NISA令嬢がそのまま100歳まで売却せずに放っておいた場合、なんと10億円以上に資産が膨らむ可能性があります。
10億円を超えるための運用利回りは、5%台前半ですからあり得ない話ではありません。
投資は「複利」で指数関数的に増えるため、運用期間が長くなれば長くなるほど爆発的に資産が増えていく性質をもっています。
「率(パーセント)」で計算しますから、次のように資産額が増えるほど利益も膨らんでいくのです。
- 100万円の5%は5万円
- 1,000万円の5%は50万円
- 1億円の5%は500万円
- 10億円の5%は5,000万円
もし10億円を超える人が続出したら「超富裕層を優遇してけしからん」と騒ぎになりそうですが、いずれにせよ何十年も経ってからの話です。
最強のNISA攻略法「DIE with NISA(売却せずに死ぬ)」とは
「NISAのルール」から自ずと導き出されるNISA制度を最も有効活用する方法は、
- なるべく早く生涯投資枠1,800万円を使い切る
- 投資商品を購入したら売却せずに死ぬまで保有(ホールド死)する
です。
そして、これこそが最強のNISA攻略法「DIE with NISA」です。
「お金は墓場まで持っていけない」とはよく言われる言葉ですが、あえてNISA資産を死ぬまでホールドするのはなぜでしょうか?
「DIE with NISA」戦略にはデメリットもありますが、大きなメリットがいくつもあるのです。
それでは、メリットとデメリットを見ていきましょう。
「DIE with NISA」戦略のデメリット
デメリットは「生きているうちにお金を使えない」に尽きます。
これ以外のデメリットは見当たりませんが、致命的なデメリットですね。
お金は使って価値を引き出してこそ価値があるのですから、わざわざ使わないお金を増やすことになんの意味があるのかと思われるかも知れません。
しかし、蓄えなく老後を過ごす世帯がある一方で、多額の資産を残して亡くなる方が少なくないも事実です。
お金を生きているうちに使い切る「DIE WITH ZERO」を実践することは本当に難しい。
だからこの戦略を採用してもしなくても、多額の資産を残して死ぬ可能性が高いことは覚悟しておきましょう。
「DIE with NISA」戦略のメリット
「生きているうちにお金を使えない」という致命的な弱点と引き換えに、「DIE with NISA」戦略にはいくつもの大きなメリットがあります。
- 超長期投資により巨額の富を築くことができるかも
- 大暴落により一時的に資産が半減しても生活に支障がない
- NISA資産を売却するタイミング(出口戦略)を考える必要がない
- 老後の資産取崩期でもお金の心配を払拭して暮らせる
- NISA以外の資産を不安なく使って人生を楽しむことができる
- 相続により家族にNISA資産を引き継ぐことができる
老後の安心を1,800万円で買うと考えると高すぎる買い物かもしれません。
しかし、老後の不安を払拭することによってNISA口座以外の資産を自由に使うことができるようになります。
老後の安心を買う保険料(コスト)ではなく、生きているうちにお金を使って人生を謳歌するための「投資」と考えることもできますね。
実際、1,800万円は無くなるわけではありませんから、家族にNISA資産を引き継ぐことができるのです。
NISAで世界樹をSランクに育てよう(FIRE父さんのNISA戦略)
ここまで最強のNISA攻略法「DIE with NISA」について説明してきました。
「DIE with NISA」戦略を具体的にイメージしてもらうため、ここではFIRE父さんNISA戦略をご紹介します。
金融商品を入れ替えずに一度買った金融商品を数十年に渡って保有し続けるわけですから、金融商品の選定が極めて重要です。
【NISA投資対象】全世界株式を対象とした投資信託(インデックスファンド)
超長期投資を前提としますから、50年以上保有し続けることができる金融商品を選ぶ必要があります。
もちろん「つみたて投資枠」も「成長投資枠」も同じ金融商品に投資します。
次の流れで検討した結果、「全世界株式を対象とした投資信託(インデックスファンド)」を投資対象として選定しました。
- 伝統的資産である株式・債券のうち、より期待リターンの高い株式に投資する
- 50年以上良い業績が続く会社はほぼ存在しないため、個別銘柄には投資しない
- 50年以上の期間ではどの国が成長するかわからないため、全世界株式に投資する
- 複利効果を活かすため投資信託(無分配のもの)で投資する
- 業界最低水準の運用コストを目指すインデックスファンドを選ぶ。そもそも50年以上続くアクティブファンドが存在するか不明
具体的な商品は「eMAXIS SLIM 全世界株式(オール・カントリー)」を選びました。
新NISA向けに登場した商品は魅力的なものもあるのですが、運用期間が短すぎるため見送ります。
超長期投資において恐れるべきは「投資信託の繰上償還」ですから、なるべく繰上償還のリスクが低い投資信託を選ぶことがポイントと考えます。
【NISA投資方法】投資タイミングに悩まない「つみたて投資」で十分
購入するインデックスファンドが決まりましたから、次に考えるのは購入方法です。
理論的には、毎年1月にほぼ360万円全額を一括投資すべきかもしれませんが、高値づかみする心配があります。
購入するタイミングを図るのは不可能と割り切って「つみたて投資」で十分と判断します。
FIRE父さんは、次のとおり「毎月積立(30万円)」を設定することにしました。
- 成長投資枠240万円:「毎月積立」「毎日積立」
- つみたて投資枠120万円:「毎月積立」(カード払い)
成長投資枠は、毎月積立よりわずかにパフォーマンスがよいとされる「毎日積立」を選びます。
→楽天証券の成長投資枠で「毎日積立」は選択できないため「毎月積立」に変更します(2023.11.13現在)
つみたて投資枠は、毎月10万円をカード払いで積み立てます。カード払いにより5年間の積立期間で数万円ほどのポイントを期待できるため、ちょっと手間ですが一応もらいにいきます。
2023.12.5 楽天証券で新NISAの積立設定変更を完了しました。
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【NISA積立設定後の手続き】相続開始まで放置。家族にはしっかり伝えておきましょう。
証券会社でつみたて投資の設定を終えたら、もう生きているうちに何もすることはありません。
すべて自動的にコトが進んでいきますから、NISA資産の増減を眺めてドキドキしたりニマニマしたりするだけですね。
投資信託の繰上償還がなければあとは相続人にお任せですから、相続人となる家族には資産の状況を定期的に伝えておきましょう。
【NISAの楽しみ方】世界樹をSランク(1億円以上)まで育てよう
NISA運用中は何もすることがありません。
売却しようかなという誘惑を振り払い、運用期間中も投資を楽しむためにゲームをイメージしてみてはいかがでしょうか。
全世界株式を対象としたインデックスファンドを「世界樹」と呼びます。
そして、世界樹をSランク(1億円以上)まで育てるゲームです。
もちろん人によって非課税投資期間は異なりますから、目指すランクも自分で決めてみてください。
ランクの目安は、
- SSSランク 10億円以上
- SSランク 5億円以上(超富裕層)
- Sランク 1億円以上(富裕層)
- Aランク 5,000万円以上(準富裕層)
- Bランク 3,000万円以上(アッパーマス層)
- Cランク 1,000万円以上
です。
SSSランク(10億円以上)を目指すためには10代や20代でゲームを始める必要があるでしょう。
しかし、Sランク(1億円以上)ならFIRE父さんでも狙えると思うのです。
相場環境にも左右されますが、長生きすることが何よりのゲーム攻略法ですね。
最強のNISA攻略法「DIE with NISA」まとめ
ここまで、最強のNISA攻略法「DIE with NISA」について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
この記事のポイントは、
- 新NISA制度のメリットを最大限引き出すには、購入した金融商品を売却せずに死ぬまで保有(ホールド死)する「DIE with NISA」戦略が有効
- 生きているうちにお金を使えないという致命的な代償と引き換えに、①老後の絶対の安心感、②NISA以外の資産を思いっきり使える自由、③家族へ残せる大きな財産 などを手に入れることができる
- FIRE父さんは、生涯投資枠1,800万円はすべて全世界株式を対象としたインデックスファンドを購入する。年内に年360万円の積立設定を終えたら、相続発生まで放置するだけでOK。長生きして1億円以上に増やすことを目指して投資を楽しみたい
でした。
「DIE with NISA」というライフスタイルは、万人に適した方法ではないかもしれません。
しかし、FIRE父さんと同じように
- 「お金を上手に使えない」
- 「節約ばかり気にしてしまう」
- 「(節約のため)知らないうちにやりたいことを我慢している」
という方は意外と多いのではないか、と感じています。
そんな人たちが、「DIE with NISA」戦略によって巨額の富を築きつつ、バランスよくお金を使って人生を楽しむ習慣を身につけてくれたら嬉しい限りです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
FIRE父さんが「DIE with NISA」戦略に至った理由はこちらの記事にまとめてありますので、興味のある方はご覧ください。
↓↓↓ 生きているうちにお金を使い切る作成。FIRE2年目のマネープラン(4) ↓↓↓
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール