FIRE父さんは我が道を行く

FIRE生活も3年目。我が道を行けば、見える景色が変わります。働かなくても資産が増え続ける不思議を実感中

運用益3,000万円突破記念!「1億円投資」のリバランスを実行

運用益3,000万円突破記念!「1億円投資」のリバランス

こんにちは、FIRE父さんです。

アセット・アロケーションによる投資戦略においては、定期的にポートフォリオをリバランスしてメンテナンスすることが大切です。

年末など実施時期を決めて1年に1回のリバランスをルーチンにしてしまえばよい。

そうとはわかっていても、リバランスによる利益確定によって税負担が発生するためあまり気が進まないのも事実です。

 

今回、「1億円投資」の運用益が3,000万円を突破したことを記念して、ようやくリバランスを実行しました。

リバランスを行うタイミングとしては、

  1. 四半期、半年、1年、3年など一定の期間ごとに実施するパターン
  2. 当初の比率から10%以上のズレが発生など比率のずれをきっかけとして実施するパターン

がありますが、今回のタイミングは

  • 運用益が30%を超えたことをきっかけとして実施するパターン

になりますね。

 

今回のリバランスによって約40万円の税負担が発生しましたが、すっきりとしたポートフォリオに仕上げることができたので満足しています。

また、日経平均株価やS&P500、ナスダックが史上最高値を更新するなどのニュースを相次いで耳にすると、株価の上昇ムードに浮かれるよりは大暴落が近いのではと心配になる性質のFIRE父さんです。

リバランスによって現金比率を高めたため大暴落への耐性が高まり、大暴落時に買い向かえるようになりました。

 

さて、リバランスのタイミングは難しいものです。

FIRE父さんのように目先の税負担が気になってやるべきリバランスを先送りにしている方はこの記事を参考にリバランスを検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

「1億円投資」の運用益が3,000万円を突破したのでリバランスを決意

「1億円投資」資産評価額の推移

1億円投資を始めてから2年ほどが経過して、2024年2月で運用益が3,000万円を突破しました。

今年に入ってからのパフォーマンスはすさまじく、わずか2か月間で 1,000万円増えています。

 

さて、株式の売買では、利益確定と損切りをルール化せよ、という教えがあります。

例えば、

と自分でルールを決めたうえで、ルールに基づいて自動的に売買します。

 

ポートフォリオをリバランスするタイミングには「比率のズレが大きくなったら」という方法があります。

しかし、比率のズレというのはわかりづらいですよね。

株式の利益確定のように、評価額の増減に着目して

  • 評価額が30%以上上がったらリバランスする

というのもリバランスのきっかけとしてはありではないでしょうか。

評価額が大きく上がっていれば資産クラスごとの比率も大きくズレているはずですから、リバランスしないで放っておくよりはずっとマシですよね。

 

 

アセット・アロケーションのバランスが大きく崩れていたから「リバランス」は必要

バランスが大きく崩れてしまった

アセット・アロケーションを確認してみると、やはり大きくバランスを崩していました。

まとめると、

  1. 資産評価額は1億円から1億3,000万円に増加(30%増)
  2. 株式と債券(リート含む)の比率が「60:40」から「70:30」に変化
  3. 国内通貨と海外通貨の比率が「50:50」から「45:55」に変化
  4. 国内債券の比率が「17.5%」から「12.0%」に大きく下落

です。

 

なかでも問題なのは、国内債券の比率が12.0%にまで下がっていることでした。

これではリスク資産の比率が高すぎます。

しかも、国内債券に為替リスクはないとはいえ預金のような無リスク資産ではありません。

 

知らないうちにリスクが高すぎる状態に変化していたことがわかったため、リバランスが速やかに必要と判断しました。

 

 

リバランスするなら「アセット・アロケーション」も見直したい(リアロケーション

アセット・アロケーションを見直したい

リバランスをするにあたって、せっかくなら「アセット・アロケーション」も見直すことにしました。

なお、アセット・アロケーションを見直すことを「リアロケーションと呼びます。

 

アセット・アロケーションの見直しは、次のような考え方で行いました。

  1. 「株式比率 60%」を継続する
  2. 「国内通貨:海外通貨比率 50:50」を継続する
  3. 国内債券・国内リートを無リスク資産(預金)に変更する
  4. 円高トレンドへの転換が予想されるため、先進国債券・世界株式は買い増ししない

 

国内債券や国内リートは目先のパフォーマンスが優れなかったこともありますが、想定した以上にリスクが高いことがわかったため「無リスク資産(預金)」に置き換えることにしました。

具体的な資産クラスごとの金額は次のとおりです。

  • 世界株式 4,000万円
  • 国内株式 4,000万円
  • 先進国債券 2,000万円
  • 預金 3,000万円
  • 合計 1億3,000万円

 

ちなみに、NISAやiDeCoなどの非課税投資はこのアセット・アロケーションには含みません。 新NISA( 1,800万円)を含めて非課税投資はすべて全世界株式に投資しますから、非課税投資を含めた資産全体では株式比率や海外通貨比率はもっと高くなります。

 

 

アセット・アロケーションにしたがってリバランスを実行する

リバランス前とリバランス後のアセット・アロケーションの変化

次に、見直したアセット・アロケーションにしたがって実際にリバランスを実行しました。

リバランスの方法は、次のとおりシンプルです。

  1. 全世界株式のうち 1,200万円分を売却し、約400万円の利益確定
  2. 国内債券と国内リートをすべて売却し、約200万円の損失確定
  3. 約200万円(400万円ー200万円)の利益に対して約40万円の税負担が発生

 

3,000万円もの大金を預金して遊ばせておくのはもったいないと思いますが、無リスク資産の安心感は絶大ですね。

これで大暴落時にはリスク資産を買い増しすることができますから、大暴落を過度に恐れる必要はなくなりました

 

 

アセット・アロケーションの変化に合わせて「資金計画」を見直そう

運用益が3,000万円を突破し、アセット・アロケーションも大きく変化しました。

FIRE生活2年目に「資金計画」を見直しましたが、もう一度大きく見直しする必要があります。

 

見直し前の「FIRE生活2年目の資金計画」を確認する

見直し前の資金計画

総資産は「1億1,500万円」ありますが、ゆとり資金は「900万円」足らずでカツカツの資金計画と言えるでしょう。

ただし、生涯使わない資金を2,800万円確保しているため、いざというときの備えは十分にあります。

また、投資による運用益を見込んでいないためかなり保守的な資金計画になっています(運用損失が発生する場合もある)。

 

今回見直した「FIRE生活3年目の資金計画」とは

FIRE3年目に見直した資金計画

今回見直した「FIRE生活3年目の資金計画」は、

  1. 総資産が1億4,800万円に増えた(3,300万円アップ)
  2. FIRE後2年経過したため生涯の必要資金が2年分減った(700万円ダウン)
  3. ゆとり資金が4,900万円に増えた(4,000万円アップ)

ことが前提となります。

月日が経過するにつれて生涯の必要資金が減っていくのはありがたいですね。

 

資金計画のポイントは、

  1. 「1億円投資」の規模が 1億3,000万円に膨らんだ(3,000万円アップ)
  2. 生涯の必要資金 7,100万円は、インデックス投資 7,500万円を運用しながら売却して捻出する
  3. 預金 3,000万円(生活防衛資金 1,000万円を含む)を 1億3,000万円ポートフォリオに組み込んだ
  4. 新NISA 1,800万円は1億3,000万円ポートフォリオの対象外と整理した

です。

 

今回の見直しによって、新NISAの積み立て資金 1,800万円を預金で確保できたことが大きいですね。

これで2024年から2028年にかけての60か月の間、マーケットの環境にかかわらずたんたんと月30万円の積立投資を実行することができます。

新NISAの1,800万円はすべて全世界株式(オルカン)に投資しますが、ここ数年で大暴落が起こっても「新NISAではバーゲン価格で購入できる」と思えますから心の安寧につながりました。

 

ポートフォリオに対するもうひとつの視点

預金を除いたアセット・アロケーション(1億円)

ところで、1億円投資の運用益が3,000万円が突破したことから、預金3,000万円を含めて 1億3,000万円のポートフォリオを組みました。

しかし、もうひとつの視点から見ると

  1. 3,000万円の運用益を利益確定して、預金(無リスク資産)で確保
  2. 預金を除いた1億円をよりアグレッシブなポートフォリオに組み替えた

と捉えることもできます。

 

この場合、

  • 株式80%、債券20%
  • 国内通貨40%、海外通貨60%

となります。

株式が大暴落により50%ダウンした場合には、4,000万円のマイナスになりますから大ダメージを受けます。

しかし、3,000万円の利益を確定させているため、比較的傷は浅くてすみますね。

 

 

ゆとり資金の4,000万円増加を受けて「生涯資金計画」の見直しが課題

FIRE3年目の生涯資金計画

ゆとり資金が4,000万円増えましたから、FIRE生活2年目に見直した「生涯資金計画」をさらに見直しする必要があります。

おそらく贅沢費を100万円ほど上乗せして、贅沢費300万円に引き上げるのが妥当なのでしょう。

 

しかし、現在計画している贅沢費200万円を使い切ることができていないのに、金額だけ引き上げても仕方がない、と判断します。

FIRE3年目の生涯資金計画は「生涯の必要資金」の金額だけ7,800万円を7,100万円に置き換えて、他の金額はそのまま据え置きとしました。

生きているうちにお金を使い切ることを目指すFIRE父さんとしては不満が残りますが、しばらくは贅沢費200万円をしっかりと使い切ることを優先したい考えです。

 

 

「1億円投資」のリバランスまとめ

資産評価額の推移イメージ(高配当株式 元金1,500万円を除く)

ここまでで、1億円投資のリバランスについての説明は終わりです。

 

最後に、100歳までの資産評価額の推移イメージを確認してみましょう。

FIRE2年目に作成したものに、運用益3,000万円(オレンジ色)をポンと上乗せしてみました。

 

推移イメージの見方を説明しますと、

  1. 100歳まで生活防衛資金 1,000万円を預金(無リスク資産)で保有する(赤色)
  2. 新NISA 1,800万円を2024年から2028年の5年間で積み立てて、100歳まで売却せずに保有する(青色・水色
  3. インデックス投資はリバランスしつつ80歳までに定期的に売却する(緑色)
  4. 運用益3,000万円分のゆとりが生まれた(オレンジ色)

です。

 

・・・なんといいますか「FIRE失敗」を心配する時期は過ぎたかな、と。

FIRE(financial independence,retire early)を決意して早期リタイアしたときには、FIRE失敗の原因となる暴落スタートを心底恐れていました。

しかし、リバランスを終えた今は見える景色がぜんぜん変わっていて、こうして見るとFIRE失敗の不安は完全に払拭されています。

あとはどうやって生きているうちにお金を使い切るのかを本気で考えるステージだ、と心の底から思えるようになりました。

 

税負担が発生するので先延ばししていたポートフォリオのリバランスですが、やってみると見える景色が変わります。

数十万円、数百万円の税負担は軽くありませんが、この機会にポートフォリオのリバランスを検討してみてはいかがでしょうか。

 

最後まで、記事を読んでいただきありがとうございました。

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