FIRE父さんは我が道を行く

FIRE生活も3年目。我が道を行けば、見える景色が変わります。働かなくても資産が増え続ける不思議を実感中

行動に移すために自分を納得させる。FIRE2年目のマネープラン(7)

生涯資金計画についての質問にお答えします。


こんにちは、FIRE父さんです。

FIRE生活2年目に入ったFIRE父さんが、自身のマネープランを見直すシリーズの7回目です。

 

前回で、現段階でのマネープランの見直しは完了となりました。

あとは行動に移すだけです。

行動とは、

  1. 投資資産から定期的に資金を引き出す
  2. 引き出したお金を使い切る

の2つです。

 

この2つを実際に行動に移さない限り、どんなに優れた計画であっても「絵に描いた餅」、「机上の空論」に過ぎません。

そして、行動に移すためには「自分が心から納得すること」、「腹落ちすること」が不可欠です。

 

ということで、今回は、作成したマネープランについて自分が不安に思っていることを質問し、FIRE父さん自らがその質問に回答するというスタイルで進行してみます。

 

 

 

【質問】前回、インデックス投資(7,000万円)の取崩しイメージの説明がありましたが、80歳で終わってました。80歳以降はどうなりますか?

インデックス投資(7,000万円)の取崩しイメージ【利回り3%】

インデックス投資(7,000万円)」は、

  • 80歳まで毎年発生する収支不足を補てんするための資金
  • 収支不足を超える運用益が発生した場合には、使い切るための資金

として位置付けています。

80歳以降は収支不足が発生しない見込みのため、80歳までのイメージを作成したものです。

 

80歳以降も表示すると、次のようになります。

インデックス投資(7,000万円)の取崩しイメージ【100歳まで】

80歳以降の現金収入は、基本的に年金収入だけです。

一気に寂しくなりましたね。

 

実質的に年金が減額される可能性は高いですから、このままでは80歳以降の生活に不安が残るのは確かです。

しかし、65歳から75歳までの潤沢な資金を活用して、年金繰り下げ受給を選択することもできます。

割増年金は最大84%アップになりますから、有力な選択肢になります。

  65歳受給開始の年金収入 180万円 × 1.84 = 331.2万円

 

また、FIRE父さんは、80歳以降のゆとり資金として「高配当株式(1,200万円)の売却収入」を見込んでいます。

インデックス投資(7,000万円)の取崩しイメージ【高配当株式の売却収入を追加】

高配当株式の取得価格は1,200万円ですが、80歳まで30年ほどあります。

インカムゲイン(配当)狙いの高配当株式とはいえ、キャピタルゲイン(売却益)もそれなりに狙えると考えています。

現時点での高配当株式の評価額は、1,500万円を超えています。

ただし、これまでの投資人生で何回か株式が紙切れになった経験をしているため、現物の株式には大きなリスクがあることも理解しています。

 

 

【質問】インデックス投資(7,000万円)の評価額はどのように推移しますか。また、運用益の累計も知りたいです。

これまで説明してきた「運用利回り3%」を想定すると、インデックス投資(7,000万円)の評価額と運用益の累計(実現損益)は次のように推移します。

インデックス投資(7,000万円)の評価額推移イメージ【運用利回り3%】

計画して80歳で資産額がゼロになるようにしています。

しかし、評価額推移イメージを見ると、80歳以降がとても不安になりますね。

 

運用益の累計(実現損益)は、約3,300万円です。

非課税口座ではなく特定口座で運用しているため、税金を20%として控除すると約2,640万円になります。

 

ところで、作成した評価額推移イメージはまさに「絵に描いた餅」です。

評価額の変動は大きいため、上にも下にも大きく上下することは理解して置きましょう。

この記事を作成している2023年6月下旬の時点では、約7,890万円と大きく上に振れている状態です。

 

そして、FIRE生活2年目になりますが、インデックス資金(7,000万円)の取崩しを行動に移せていません。

その分の資金は残っていますが、お金を使って人生を楽しむための機会を逃している、ということです。

 

 

【質問】これまでの説明では80歳以降の生活の不安を拭えないのですが、本当に「インデックス投資(7,000万円)」を使い切っても大丈夫なんですか?

大丈夫です。

次の理由から、これまでの説明だけでも80歳以降も含めてライフプランは成立しています。

  1. 50歳から80歳までの年間支出には毎年200万円の贅沢費が含まれており、投資環境の悪化などがあれば、一時的に贅沢費を節約してやり過ごすことができる
  2. 年金制度の改悪により年金が実質的に減額されても、年金受給繰り下げにより割増年金を受け取るという選択肢がある
  3. 80歳以降のゆとり資金として高配当株式(1,200万円)の売却収入を見込んでいるが、売却まで30年あるためキャピタルゲイン(売却益)も期待できる
  4. 人生100年時代とはいえ、女性に比べて男性の平均寿命は短いため、100歳まで長生きしない可能性もある

つまり、インデックス投資に7,000万円、高配当株式に1,200万円、合計8,200万円の資金があれば、FIRE父さんの場合はFIREできた、ということです。

贅沢費を毎年200万円計上していますから、その分を減らせばもっと少ない金額でもFIREできました。

 

 

 

【質問】だいたい納得したんですけど。もうひと押し、何か材料はないですか。

ありますよ。

「生涯使わないお金」を設定したのを覚えていますか。

 

「預貯金 1,000万円」と「NISA資産 1,800万円」のことです。

「生涯使わないお金」を設定することで、残りのお金を大胆に使っていける、ということでしたよね。

 

まずは、「NISA資産(1,800万円)」の評価額推移のイメージを見ていきましょう。

生涯投資枠(1,800万円)を最大限活用し2024年から2028年まで5年かけて、全世界株式を対象とするインデックスファンドを360万円ずつ積み立てる予定です。

期待リターンを追求した全世界株式100%のポートフォリオなので、運用利回りは5.0%を想定します。

NISA資産(1,800万円)の評価額推移イメージ【運用利回り5%】

複利」のパワーはすごいですね。

運用利回り5%を想定すると、80歳で6,000万円を、100歳で1億6,000万円を超えます。

 

この評価額推移イメージを、インデックス投資(7,000万円)のものと合算してみましょう。

インデックス投資(7,000万円)とNISA資産(1,800万円)の評価額推移イメージ

どうでしょうか。

インデックス投資(7,000万円)単独で見たときと、ガラリと印象が変わりましたよね。

むしろ、資産額はほとんど減っていません。

FIRE父さんが「生きているうちにお金を使い切る」とか「お金を残して死ぬのは最大の無駄遣い」とか言っていたのは何だったのか、と疑問に思うレベルです。

 

さらに、「預貯金(1,000万円)」を追加してみましょう。

インデックス投資(7,000万円)とNISA資産(1,800万円)の評価額推移イメージ【預貯金(1,000万円)を追加】

もっと安心感が増しましたね。

これでどうですか。

インデックス投資(7,000万円)」の資金くらい80歳までに使い切っても大丈夫、と心から思えるようになったでしょうか。

 

 

【質問】・・・。逆に、「生涯使わないお金」を本当に使わないのか心配になりました。それだけ増えるなら、使わないのもったいないですよね。

増えすぎたら、使います。

「生涯使わないお金」といっても、使わないことにこだわっても仕方ないですからね。

あくまでも「生きているうちにお金を使う」が、FIRE父さんのライフスタイルです。

投資ですから資産額はイメージとは大きく乖離して上下するでしょうが、軸はブレないようにしてその時々で判断していきます。

 

 

「行動に移すために自分を納得させる」まとめ

今回の記事をまとめてみて、インデックス投資(7,000万円)を取り崩しながら、引き出したお金は毎年すべて使い切っても大丈夫だと確信を持てました。

「自分が心から納得」し、「腹落ち」しました。

 

あとは次の2つを行動に移すだけです。

  1. 投資資産から定期的に資金を引き出す
  2. 引き出したお金を使い切る

 

投資資金の取崩しについては、キリよく来年(2024年)から開始することにします。

引き出したお金の使い方については、要検討ですね。

 

ここまで目を通していただき、ありがとうございます。

ほかの人が熟考したマネープランを目にすることはあまりないでしょうから、何かの参考になれば幸いです。