こんにちは、FIRE父さんです。
FIRE界隈で有名な「4%ルール」をオートモードで運用する方法を知っていますか?
その方法を使える証券会社は楽天証券やSBI証券など限られているのですが、実はとても簡単な方法で「4%ルール」を実践することができるのです。
FIRE達成後は運用を継続しながら、資産を取り崩して生活することが前提となります。
今回は、資産運用を継続しながら毎年4%の資金を引き出す「4%ルール」を日本において実践する方法をご紹介します。
実は「4%ルール」はFIRE達成者だけが使える魔法はなく、すべての人が使える方法です。
「投資」というと資産形成のイメージが強いですが、投資をしながら資産を引き出しても全然構わないのです。
「4%ルール」の考え方は、
- 毎月資金を引き出して使える
- にもかかわらず、お金が減るどころか増えるかもしれない
- 30年〜40年以上にわたって資産が枯渇しない可能性も十分ある
という大きなメリットがありますから、FIRE達成者だけにやらせておくのはもったいないですよね。
もちろん投資ですから一定のリスクがあることには注意が必要ですが、「4%ルール」は余裕資金がある方なら誰にでも実践できる方法なのです。
「4%ルール」とは
まずは、「4%ルール」について確認します。
「4%ルール」とはアメリカのトリニティ・スタディという研究成果によるもので、
- 退職以降も株式50%以上のポートフォリオで投資を継続した場合、
- 退職時点の投資資産額の4%を毎年取り崩したとしても
- 30年間は資産が枯渇しない可能性が極めて高い
・・・という結論です。
たとえば、
- 退職時点の投資資産額が1億円としたら
- 毎年400万円を取り崩しても
- 30年間は資産寿命が尽きない
ということです。
投資しなければ25年で資産寿命が尽きますから、30年以上に資産寿命が延びるのは嬉しいことですね。
これだけの結論だとすると資産寿命が5年延びただけですから、驚くほどの成果と感じない方もいらっしゃることでしょう。
驚くべきは「30年後の資産残高」なのです。
30年後の資産残高は減るどころか、ほとんどのケースで当初資産額を上回るそうです。
ただし、トリニティ・スタディはアメリカで株式と債券に投資した場合の研究成果なので、日本国内で日本人が投資を行う場合に「4%」という数字をそのまま適用できるわけではありません。
「4%ルール」を実践するシンプルな方法
それでは、さっそく「4%ルール」の実践法をご紹介します。
数年前から、楽天証券やSBI証券などいくつかの証券会社で投資信託の定期売却サービスが始まっています。
投資信託の定期売却サービスとは、保有する投資信託を定められたルールに従って自動的に売却するサービスのことです。
この投信定期売却サービスを利用することで、何もしなくても毎月定額の投資信託を売却して現金を受け取ることができるようになります。
投資信託定期売却サービスを利用した「4%ルール」の実践例
実例がわかりやすいかと思いますので、FIRE父さんの例をご紹介します。
【ステップ1】
楽天証券で「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を30万円で購入する。
なお、FIRE父さんは全世界株式を対象としたインデックス投資を投資の王道と考えています。
↓ ↓ ↓
【ステップ2】
楽天証券で投資信託定期売却サービスを利用して
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を毎月1,000円定額売却するよう設定する
↓ ↓ ↓
【ステップ3】
(資産が枯渇するまで)ほったらかしで毎月自動的に1,000円が入金される。
・・・これだけです。
月1,000円×12月=12,000円
ですから、ちょうど投資資産額の4%になっています。
FIRE父さんとしては試行のつもりで最低額で実行してみました。
うまくいけば、もっと金額を増やしていきます。
もちろん投資資産額が増えれば、
投資資産額30万円 → 月1,000円(年12,000円)
投資資産額300万円 → 月10,000円(年120,000円)
投資資産額3000万円 → 月100,000円(年1,200,000円)
投資資産額3億円 → 月1,000,000円(年12,000,000円)
のように、毎月受け取れる金額も増えていきます。
果たして、資産は何十年くらい保つでしょうか?
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の期待リターンは4%を上回っているので、資産が減るどころか逆に増えていくという展開もありそうです。
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「ひきだし投資」の練習をしよう!
4%は必ずしも正解ではありません。
投資信託の定期売却サービスを利用するとして、毎年何パーセントの資金を引き出したらいいのでしょうか?
3.5%なら安全、3%ならもっと安全でしょうけど、投資だからどこまで率を下げても確実に安全ということはありません。
期待リターンの小さい投資信託ではそれほど多く引き出すことはできないことははっきりしていますので、選ぶ投資信託によっても変わってきます。
それに「4%ルール」にしても結局は過去の経験則に過ぎないので「何%まで引き出せる?」という問いに正確な答えはないのです。
であれば、
自分で経験を積むのが一番ではないでしょうか?
経験を積むための方法は、
- 引き出し投資に使う投資信託を選んで購入する(最低限の金額でOK)
- 定期売却サービスを使って毎月定額売却する(例えば「4%」)
- 資産残高の推移を年単位でチェックする
- 5年程度経過したら毎月の売却額を調整する
これを速やかに実行することです。
さまざまな相場環境でテストするためには10年単位の経験を積むことが理想的ですから、投資を始めたばかりの方でも試してみる価値はあると思います。
投資資産の取り崩しには、定額より定率で引き出した方が良いという意見もあります。
少額ずついろいろな方法を試してみてもいいんじゃないでしょうか?
行動に移して経験を積むことによって、いつか自分に合った方法を見つけることができるはずです。