こんにちは、FIRE父さんです。
2022年4月にFIREを達成し、現在は資産運用の収入のみで生活しています。
さて、前回の資産運用結果の公開から4か月以上空いてしまいました。
FIRE父さんの投資戦略は
- アセットアロケーション(資産配分)を決めて
- 低コストインデックスファンドを購入し
- そのまま放ったらかして長期保有する
というものです。
売却せずにずっと長期保有することが前提ですから、毎月の増減で一喜一憂しても意味がないということは最初からわかっていました。
それでも、FIRE直後はお金の不安から資産運用結果が気になって気になってしかたなかったのです。
FIREから半年ほど経過してお金の不安も和らぎましたので、毎月毎月資産の状況をチェックすることはやめて、長期投資にふさわしく四半期から半年ごとに資産の状況をチェックするという本来のスタイルに戻すことにしました。
お金の不安が和らいだ理由は、2022年に配当収入(不労所得)60万円が毎年オートモードで手に入る仕組みを構築できたことが大きいですね。
期待リターンを高めるだけなら「株式100%」が正解でしょう。
しかし、リスクを抑えて効率よく期待リターンを高めるためには「アセットアロケーション(資産配分)」という考え方が欠かせません。
預貯金と株式の比率を意識するだけでも、大暴落への対応力は格段に上がるはずです。
さて、FIRE父さんの「アセットアロケーション重視の投資戦略」は、目論見どおりにリスクを抑えられているでしょうか?
2023年4月時点の資産運用結果は
それでは、さっそく運用結果を見ていきましょう。
1億円の投資資金が、4月時点では10,522百万円になりました。520万円のプラスです。
こうして約1年間の資産額の推移をみてみると、
- ほぼ想定(運用利回り3.5%)どおり、1年半で520万円(5.2%)の運用益を確保できた
- 期間中、一度も元本割れしていない
- プラス132万円〜619万円の幅で収まっていてブレ幅が小さい
ことがわかります。
運用利回り3.5%を想定していますがほぼ期待どおりのリターンを得られており、損失を出さずに安定して運用益を出し続けています。
そして、月ごとの増減率は最大でも5%ほどですから、FIRE父さんの目論見どおりリスク(評価額のブレ幅)はしっかりと抑えられています。
この間に、
など、相場環境に大きな動きがあったことを考えると驚くべき効果です。
投資商品ごとの運用成績は
投資商品ごとの内訳に関心がある方もいらっしゃるでしょう。
内訳は、次のとおりです。
投資信託等 | 評価額 | 通算損益 | |
---|---|---|---|
全世界株式 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 3,786万円 | 286万円 |
国内株式 | eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 1,051万円 | 51万円 |
国内株式 | 個別銘柄(高配当株) | 1,853万円 | 353万円 |
外国債券 | eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 1,736万円 | ▲14万円 |
国内債券 | 明治安田日本債券ファンド | 1,631万円 | ▲119万円 |
国内REIT | eMAXIS Slim 国内リートインデックス | 465万円 | ▲35万円 |
合計 | 1億522万円 | 522万円 |
アセット(資産区分)ごとにはっきりと明暗がわかれました。
- 全世界株式はプラスにはなっていますが、1年を通して横ばいという印象
- 国内株式(高配当株式)は1年を通して右肩上がり。ここ1年の稼ぎ頭です
- 国内債券と国内REITがマイナス。これでも国内債券は相当持ち直しました
アセットアロケーションを決めるときに国内通貨の比率をどうするか悩みましたが、今のところ国内通貨比率を50%程度まで引き上げたことが功を奏しています。
1億円のアセット・アロケーション(資産配分)とは
運用成績だけではなく、アセットアロケーション重視の投資戦略に関心がある方もいらっしゃると思います。
ここでは、FIRE父さんが採用したアセット・アロケーションについて説明します。
長期の運用を前提としたインデックス投資では、それぞれの資産クラスの比率をどう配分するかがとても重要です。
これを「アセット・アロケーション(資産配分)」と呼びますが、インデックス投資で最も重要な判断ポイントです。
アセット・アロケーションで資産全体の期待リターンやリスクが、運用成績が決まってきますからね。
FIRE父さんのアセット・アロケーションはこんな感じです。
アセット・アロケーション(資産配分)の基本的な考え方は、
- 株式:債券=60%:40%
- 国内通貨比率50%程度
です。
安定した資産運用と言われるカウチポテトポートフォリオは「株式50%、債券50%」ですが、まだ50歳だしもう少しリスクを取って大きなリターンを狙ってもいいかなと考えて株式の比率を60%まで引き上げました。
国内通貨比率を50%程度まで引き上げたのは、リーマンショック時の経験を踏まえてのことです。
当時から海外株式を中心に投資していたFIRE父さんはリーマンショック時に資産半減、1,000万円単位の含み損を抱えてしまいました。
今や大きなリターンを狙うには海外株式への投資は必須という印象がありますが、海外投資で一番怖いのは何かわかりますか?
答えは「為替」です。「円高」です。
円高ドル安に大きく振れるとドル建て資産はかなり目減りします。
そして「株安」と「円高」が同時にやってくるとその破壊力たるや想像を絶するものがあります。
リーマンショックの「株安・円高」でドル建て資産が半減した経験から、海外通貨比率を上げすぎるのは怖い、と痛感しているため「国内通貨比率50%程度」としています。
長期的な「円安」のリスクを考えると、国内通貨比率を上げすぎるのも心配ですからね。
実際に購入した金融商品は
アセットアロケーションだけではなく、FIRE父さんが実際に購入した投資信託等についてもご紹介します。
投資信託等 | 投資額(円) | 資産構成割合 | |
---|---|---|---|
全世界株式 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 35,000,000 | 35.0% |
国内株式 | eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 10,000,000 | 10.0% |
国内株式 |
個別銘柄(高配当株) | 15,000,000 | 15.0% |
外国債券 | eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 17,500,000 | 17.5% |
国内債券 | 明治安田日本債券ファンド | 17,500,000 | 17.5% |
国内REIT | eMAXIS Slim 国内リートインデックス | 5,000,000 | 5.0% |
合計 | 100,000,000 | 100.0% |
基本的な考え方としては、
です。ただし、それだけだとつまらないので、
です。アセット・アロケーションを決めて実際に投資信託を買ってしまえば、あとは特にやることもありません。
あとは売り買いせず、このまま10年くらい放置する予定です。
資産運用結果の公表まとめ
長期投資にふさわしく、四半期から半年に一度、長い目で資産運用結果をチェックすることができるようになりました。
アセットアロケーションで国内通貨比率を50%程度まで引き上げたことが功を奏して、現在は日本株(高配当株)が稼ぎ頭となって安定して運用益を出せています。
最近はマネープランについての記事をシリーズで書いているのですが、投資資金1億円の運用成績次第ではマネープランを大幅に修正することが必要になっていきます。
今後も定期的に資産の運用結果を公表していきますので、参考にしていただければ幸いです。
(2024.3.5追記)
FIRE3年目に運用益3,000万円を突破しました。
アセット・アロケーション重視の投資戦略では、放ったらかしにせず「リバランス」してポートフォリオをメンテナンスすることが大切です。
よろしければ、こちらのリバランスに関する記事もご覧くださいね。