年金積立金のポートフォリオ
アセット・アロケーションで一番有名なものといえば、我々の年金積立金を預かる
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)
でしょう。
その基本ポートフォリオの考え方は、ウェブで公開されていて、2020〜2024年度(第4期中間目標期間)の資産構成割合は、次のとおりです。
国内債券 | 外国債券 | 国内株式 | 外国株式 | |
---|---|---|---|---|
資産構成割合 | 25% | 25% | 25% | 25% |
※長期的に年金積立金の実質的な運用利回り1.7%を最低限のリスクで確保することを目標
第1期から第4期にかけて、国内債券の比率を大幅に下げており、今期では、国内債券・外国債券・国内株式・外国株式をすべて25%としています。
「債権:株式=50:50」、「国内:外国=50:50」の比率ですね。
「100ー(年齢)」の法則
ここで、年齢によるリスク許容度を踏まえた、株式と債券の割合の目安とされる
「100ー(年齢)」の法則
を当てはめてみましょう。
100ー50歳=50(%)
なので、株式50%になります。残りの50%は債券です。
偶然ですが、「100ー(年齢)」の法則と年金積立金の比率が同じ比率になりました。
なお、歳を重ねるにつれて、株式の割合は下がっていき、60歳になると、株式40%:債券60%の割合になります。
アセット・アロケーション(資産配分)決定
以上を踏まえて、アセット・アロケーション(資産配分)を次のとおり決定します。
国内債券 | 外国債券 | 全世界株式 | |
---|---|---|---|
資産構成割合 |
25% | 25% | 50% |
株式は、これまでも世界経済の成長に期待して全世界株式インデックスファンドに投資してきたので、「日本株式:外国株式=25:25」ではなく「株式(全世界)=50」にしました。
次は、いよいよ、ポートフォリオを組んで実際に投資していきます。