FIRE父さんは我が道を行く

FIRE生活も3年目。我が道を行けば、見える景色が変わります。働かなくても資産が増え続ける不思議を実感中

ライフタイム・アロケーション(生涯時間の配分)を劇的に変えるFIRE

ライフタイム・アロケーション(生涯時間の配分)とは

長期的な資産形成において、商品選びや売買のタイミングよりも、アセット・アロケーション(資産の配分)が重要であることは知られています。

人生においても、充実した生涯を送るためには、ライフタイム・アロケーション(生涯時間の配分)が重要なのではないか、と考えます。

 

ライフタイム・アロケーションでは、総生活時間を「自由時間」「拘束時間」「必需時間」の3つの行動区分に分けます。

自由時間 自分で自由に使える時間
拘束時間 社会生活の維持に必要な時間(仕事、家事、学校)
必需時間 生命の維持に必要な時間(睡眠、食事、入浴、トイレ)

マズロー欲求段階説で例えると、

  • 自由時間は、自己実現欲求を満たすための時間
  • 拘束時間は、社会的欲求や尊重欲求を満たすための時間
  • 必需時間は、生理的欲求や安全欲求を満たすための時間

というイメージになります。

FIREは、拘束時間を減らし、自由時間を劇的に増やす効果があります。

次に、どのくらい効果があるのか、試算してみましょう。

 

 

FIREによるライフタイム・アロケーションの変化

まず、自分の生活をイメージしながら、週単位のタイム・アロケーションを作ります。

 

FIRE前は、こんな感じでしょうか。

  平日 土日
自由時間 4時間 7時間
拘束時間 10時間 7時間
必需時間 10時間 10時間

土日は、平日にできない家事をまとめてやったりするので、拘束時間がそこそこ多いです。

平日が5日、土日が2日なので、自由時間は週34時間です。

 

FIRE後は、こんな感じでしょうか。

  平日 土日
自由時間 8時間 8時間
拘束時間 5時間 5時間
必需時間 11時間 11時間

家事は、主婦レベルには至らないにせよ、毎日コツコツやって、5時間を見込みます。

必需時間は、勤め人の頃よりは、ゆったりと寝て、ご飯食べて、お風呂入って、で1時間延ばして11時間を見込みます。

毎日8時間なので、自由時間は週56時間です。

 

つまり、FIREによって、自由時間が週34時間から週56時間になり、自由時間が64.7%も延びることになります。

 

これを表にすると、次のとおりです。

なお、男性の健康寿命を想定して75歳までで作成しています。

  FIRE生活 FIRE前との差
1日あたり自由時間 8時間 +3時間
1週あたり自由時間 56時間 +22時間
1年あたり自由時間 2,900時間 +1,100時間
50歳〜65歳の自由時間 43,500時間 +16,500時間
65歳〜75歳の自由時間 29,000時間 なし

 

まとめると、FIREによって得られるものは、次のとおりです。

  • 自由時間16,500時間の上乗せ。50歳〜75歳の合計は、72,500時間に。
  • 勤め人のときより、ゆるい拘束時間。ゆったり自分のペースで家事を。
  • 必需時間を多めにとって、ゆとりのある睡眠、食事、入浴を。

 

 

ライフタイム・アロケーションを決めたら

アセット・アロケーションを決めたら、資産クラスに応じた金融商品を具体的に決めて、購入します。

同じように、ライフタイム・アロケーションを決めたら、「自由時間」の枠を、どんな行動に、どのくらいの時間を費やすのかを具体的に決めてから、実際に行動に移していきます。

 

FIRE後の自由時間に、何をして過ごすか?

とても重要なテーマなので、それは別に書こうと思います。