FIRE父さんは我が道を行く

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遺産を先に決めて、人生を豊かに生き切る。「先取り遺産」×「DIE WITH ZERO」

こんにちは、FIRE父さんです。

人生観を変える本として最初に思い浮かぶのは、DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ビル・パーキンス著)という一冊。

 

「死ぬときに財産ゼロになるようにお金を使い切ろう」という思想は刺激的です。

しかし、お金を使い切って生きたいと考えても、現実にはなかなか踏み切れません。

私自身も「すべてを使い切ろう」「生きているうちにお金を活かそう」と決意しましたが、行動に移すのは思った以上に難しいと感じました。

そこで考えたのは、

  1. 「遺産」として残すお金は先に決めて確保し
  2. それ以外のお金はおおらかに使い切っていく

というアプローチです。

結果として、このスタイルが自分に最も合っていると感じています。

 

<目次>

 

 

「遺産」を先に決めることで、残りの人生を豊かに生きることができる

老後資金として長い時間をかけて貯めてきたお金。

「いざというときのため」「家族に迷惑をかけないように」‥‥使わずに貯めておく理由はいくらでもあり、それらがお金を使うことにブレーキをかけます。

 

それでは、ブレーキを取り除くためにこんな方法はどうでしょうか?

  1. 使わずに貯めておく理由を整理して
  2. 生きているうちに使わないお金を決める
  3. 使わないと決めたお金は「遺産」として先に取り分ける

 

やってみたら漠然と貯めているお金は、実はそんなに必要ないかもしれません。

使わないと決めた「先取り遺産」以外の資産は、残りの人生を豊かにするためにおおらかに使いましょう。

生きているうちにすべてのお金を使い切ることは難しくても、先取り遺産以外のお金を使い切ることならできる気がしませんか?

「残す分はもう確保した」という心理的な区切りが、人生をより自由にしてくれるのです。

 

 

「先取り遺産」が果たすさまざまな役割

おおらかにお金を使って残りの人生を豊かにするための「先取り遺産」ですが、実は「先取り遺産」はそれ以外にもさまざまな役割を果たします。

 

(1)家族への相続財産:資産を次世代に引き継ぐ

「遺産」本来の役割です。

早いうちに「先取り遺産」を決めて家族に知らせておけば、家族は人生設計を立てやすくなることでしょう。

 

(2)生活防衛資金:不測の出費に備える

不測の出費によりライフプランで想定していた支出額を超える可能性があります。

余裕をもってライフプランを立てることが大切ですが、万一想定を超えるような不測の出費が発生した場合には「先取り遺産」から流用することができます。

 

(3)長生きリスク対策:長生きした時に生活費を補う

ライフプランで定めた終期よりも長生きする場合には、資金が枯渇する恐れがあります。

やや長めに終期を設定することが大切ですが、それよりも長生きした場合には「先取り遺産」から生活費を流用することができます。

 

(4)資産を増やす楽しみ:資産が減り続けるストレスを緩和する

「先取り遺産」の一部を運用して増やしても構いません。

勤労収入が途絶えた後に資産が減り続けることは大きな不安やストレスにつながります。

しかし、運用を続けて資産を増やし続けることができれば不安やストレスをぐっと下げることができます。

 

 

実例で見る「死ぬまで使わない資産(遺産)」の構成


ここで私自身が生きているうちに使わないと決めている資産をご紹介します。

①個人向け国債(変動10年)、②優待株、③オルカン(NISA)の3つで、総額3,800万円以上になります。

「総額3,800万円以上」はさすがに多すぎるかなと思いますが、慎重な性格なのでこれくらいないと不安を払拭できないのです。

 

(1)個人向け国債(変動10年):1,000万円+利子

生活防衛資金として位置付けている個人向け国債(変動10年)は、最終的な命綱として保有

元本割れしない「無リスク資産」でありながら、相応の利子も期待できるため今後のインフレにもある程度は対応できる。

年率1%とすれば、利子収入を毎年10万円ほど。

 

(2)優待株:12銘柄(約1,000万円)

食事券がもらえるものを中心に優待株を長期保有

マクドナルドや回転寿司など家族との思い出が詰まった優待株。これからも生きているうちは家族と一緒に楽しみ、その後は家族に引き継ぎたい。

株主優待は年10万円相当。優待株とはいえ配当も受け取れるため10万円以上の配当収入を見込む。

 

(3)オルカン(NISA):非課税投資枠1,800万円+値上がり益

NISAの非課税投資枠1,800万円は、2024年から月30万円ずつオルカンを積立中。2028年に積み立てが完了したら売却せず、死ぬまでホールドする。

「増やして楽しむ資産(育てる遺産)」として位置付けており、非課税メリットを最大限活かしつつ、時間をかけて3,000万円、5,000万円、1億円‥‥と増やしていく。

長生きすればするほど家族へ引き継ぐ「遺産」が増えていくため、相続税が大きな負担になるかもしれません。相続税の法定控除額は意識しておきたいところ。

長生きリスク対策も兼ねており、もしも資金が枯渇するようなことがあれば生活費に流用して生き延びよう。

 

 

「先取り遺産」×「DIE WITH ZERO」まとめ

 

「すべてを使い切る」ことには抵抗がある。

だからといって、漠然とした不安に怯えてすべてを蓄えて終わる人生ももったいない。

 

だから、私は「遺す分は先に決めて、あとは使い切る」というスタンスを選びました。

「遺す」と「使う」を分けたとき、人生の自由度が一気に広がった気がしています。

 

あなたは、どんなふうにお金を「残し」、そして「活かして」いきたいですか?

 

 


DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール