こんにちは、FIRE父さんです。
FIRE生活2年目に入ったFIRE父さんが、自身のマネープランを見直すシリーズの3回目です。
今回は、
「お金を使わないで死ぬことは最大の無駄遣い」
と考えるFIRE父さんが、お金を使い切って死ぬためのマネープランに見直します。
前回、前々回の記事では、
- FIRE生活1年目は家計簿をつけて節約して暮らしたため、必要な生活費を精査することができた
- 退職金を元手に「高配当株」を購入したため、年60万円以上の配当収入を期待できるようになった
- 以上の結果、生涯の収支不足額が8,700万円から600万円に激減した
という話をさせていただきました。
FIREに踏み切る前に考えていたマネープランから8,100万円も収支が改善するという驚きの結果になりましたが、それはつまり「死ぬまでに使わないお金」が8,000万円以上増えたということです。
言い換えれば、8,000万円以上の無駄遣いが発生します。
この8,000万円以上の無駄遣いを解消して、上手にお金を使うためのマネープラン。それが今回の記事のテーマです。
【リーンFIRE】前回のマネープラン(節約型・配当あり)を振り返る
まずは、前回の記事で紹介した節約型のマネープランを振り返りましょう。
節約しながらなんとか生活はしていけるかな、という生活レベルのマネープランです。
少しゆとりはもたせてますけれど、リーンFIREに近いイメージですね。ちなみに「リーン(lean)」とは、「やせ型」や「無駄のない」という意味です。
長生きするほど収支不足が改善するため、100歳まで生きた場合の生涯収支不足額は600万円にまで減ります。
高配当株式(取得価格1,200万円)の現物を生涯にわたって保有するため、死ぬときには1,000万円以上の資産が残ることになります。
【ファットFIRE】お金を使い切って死ぬための「贅沢型マネープラン」とは
ここからは、お金を使い切って死ぬための贅沢型のマネープランについて紹介します。
やせ型(節約型)のマネープランに肉付けをして、筋肉質(贅沢型)なマネープランにグレードアップさせていきます。
【前提】節約すれば、一生働かなくても暮らしていける
ここで重要なポイントは、節約型であればすでにマネープランが成立していることです。
つまり、節約して暮らしていくのであれば、死ぬまでお金の心配なくFIRE生活を楽しむことができるわけです。
特に、65歳の年金受給開始後は年金収入によって収支不足が解消されるだけではなく、60万円の配当収入でちょっとゆとりのある生活を送ることができる計画となっています。
ところで、贅沢型のマネープランをつくるときには、年間支出を「生活費」と「贅沢費」に区分して考えるとうまくいきます。
- 生活費:節約して無駄の少ない生活費(リーンFIRE)
- 贅沢費:なくても生活できる費用(ファットFIRE)
「生活費」は、節約型のマネープランのものをそのまま使えます。
したがって、あとは「贅沢費」の配分を考えるだけでよいのです。
【重要な問題】贅沢費は何歳までに使い切るべきか?
贅沢費を配分する上で重要な問題があります。
「贅沢費を何歳までに使い切るか?」という問題です。
選択肢としては、
- 65歳まで(年金受給開始)
- 75歳まで(健康寿命を意識)
- 85歳まで(平均寿命を意識)
- 100歳まで(ライフプランの終期)
などが、パッと思いつきます。
ライフプランの終期に合わせて100歳までとする方が安心感はありますが、今回のテーマは「死ぬまでにお金を使い切る」ですから100歳を選びません。
今回は、健康寿命と平均寿命の間をとって80歳までに贅沢費を使い切ることにしました。
シンプルに毎年均等に贅沢費を割り振ることにして、50歳から80歳までの30年間、毎年300万円を贅沢費として計上します。
300万円×30年ですから、必要資金は9,000万円増加になりました。
これなら80歳まで長生きすることができれが、お金を使い切ることができそうです。
年300万円の贅沢費でどう生活は変わる?
贅沢費を50歳から80歳までの30年間、毎年300万円使えることになりました。
ですが、FIRE父さんは長く節約生活を続けてきたため、贅沢にお金をつかう生活のイメージが湧きません。
具体的にイメージがわかないときには、細分化して見ることがコツです。
年額から月額、月額から日額に直してみました。
1日あたりの贅沢費が、8,219円。
つまり、1日の小遣いが8,000円以上ということですね。
毎日、こんなにお金を使えるのだろうか?
贅沢費だからといって、無駄遣いをするつもりはありません。無駄遣いが大キライなので。
でも、使わなかったら「使わないで死ぬ」という最大の無駄遣いになってしまう。
お金の上手な使い方が、これからの大きな課題となりそうです。
お金を使い切って死ぬためのマネープランのまとめ
今回は、「死ぬまでにお金を使い切る」という観点からマネープランを見直しました。
お金を使い切って死ぬためには、通常の生活費のほかに
80歳までの30年間、毎年300万円を贅沢費として使わなければならない
ことがわかりました。
一方で、ここまでマネープランを見直してきて大きな課題も明らかになってきました。
- 資産を減らすという恐怖に打ち勝って、だいたんに贅沢費を使うことはとても難しい。人間はぜんぜん合理的ではないので、「ここまでなら使っても大丈夫」と自分自身が心の底から思えるようにならないとダメ。
- むだ使いせずに、上手に贅沢費を使うことは簡単ではない。お金を上手に使う方法を学ぶ必要がある。
- 過去の成功体験から投資は継続したいが、どのように投資をマネープランに落とし込んだらよいか。お金を使い切るためには、投資資金の出口戦略も重要になる。
特に、2の「上手に贅沢費を使う方法」が悩ましいところです。
お金を使えない症候群(節約症候群)という言葉がありますけど、FIRE父さんもあまりお金を使わない、お金を使えない人です。
そういう人たちは無理をしなくても自然とお金が貯まっていきますから、高い貯蓄率がFIREの原動力になったりします。
しかし、「お金を使えない」という特性は、いざお金を使い切ろうと考えると強力な足枷になってしまうのです。
これらの課題に対する解決策は、そのうち記事にしますので、そちらもぜひご覧くださいね。