こんにちは、FIRE 父さんです。
日本では4%以上の運用利回りなんて無理!
だから「4%ルール」を信じて、FIRE (ファイア)に踏み切るのはやめておきなさい
・・・こんな指摘をする人がいます。
「日本でも4%ルールは成立する」と断言できないのは事実です。もともと「4%ルール」はアメリカの市場における過去の経験則に過ぎないですからね。
ですが、「だからFIRE はやめておけ」ということにはならないと思います。
FIRE 父さんは、あえて言わせてもらいます。
50歳以上なら「4%ルール」は確実に成立します。
しかも、投資なしでです。
本記事では、その理由を説明しますね。
そもそも「4%ルール」とは
FIRE 達成時点の金融資産から、毎年4%ずつ資金を引き出しても、死ぬまで資産は枯渇しない
というルールですね。
例えば、7500万円の金融資産があったとすると年300万円ずつ資金を引き出しても死ぬまで資産寿命が尽きないということです。
「死ぬまで」というところが重要で、あらかじめ何年間かはわからないのが特徴です。
日本人は世界的に見ると長寿ですから、より長期間にわたって資産を保たせなければなりません。
投資しなければ確実に25年間生活できる
FIRE は早期リタイア後も運用を続けることが前提となるため忘れがちですが、投資をせずに毎年4%ずつ資金を引き出したら何年間資産は保つと思いますか?
簡単な計算ですよね。
100%÷4%=25年間 です。
つまり
投資をしなければ元金だけで25年間も生活できる
のです。
50歳で退職すれば75歳まで生活できますよね。
75歳以降は「84%割増年金」で生活する
「75歳で資産は枯渇してしまうじゃないか!?」
というご意見があると思いますが、ご安心ください。日本には諸外国よりも手厚い国民年金制度があります。
しかも、75歳まで年金を受給せずに過ごすわけですから、10年間受給を繰り下げることによってその割増率はなんと84%にまで上昇しています。
もともと50歳以降で退職するわけですから、65歳から受給したとしてもそこそこの年金額になっていることでしょう。それが84%も割増され、1.84倍になるのですからありがたいですね。
もちろん、国民年金ですから75歳から生涯にわたって「84%割増年金」が受給できます。
まとめ
投資をしない場合のマネープランを描いてみる。
FIRE は投資が前提となってくるので、意外と盲点だったのではないでしょうか?
75歳まで公的年金の受給を繰り下げて「84%割増年金」を受給する
日本人にはこんな強力な選択肢があります。
75歳からの「84%割増年金」を前提にすれば、
75歳までの生活費を貯めることができれば計算上はFIRE が可能
な場合が多いことでしょう。
50歳以上の方に限れば「4%ルールにより生活費の25倍もの資産を用意する」必要はありません。
50歳なら75歳まで25年分の生活費
55歳なら75歳まで20年分の生活費
60歳なら75歳まで15年分の生活費
65歳なら75歳まで10年分の生活費
年を重ねるごとに用意すべき資産の額は下がっていきます。
「4%ルール」にならって率で言い換えてみると
50歳なら資産の4%を生活費として使える(=4%ルール)
55歳なら資産の5%を生活費として使える(=5%ルール)
60歳なら資産の6.6%を生活費として使える(=6.6%ルール)
65歳なら資産の10%を生活費として使える(=10%ルール)
となります。
50歳以上のFIRE は75歳までの生活費を貯めればオーケー、と考えれば、FIREの高いハードル(25年分の生活費)も少しは低く感じるのではないでしょうか?